【結納をしない場合にやること】失礼にならない伝え方&先輩の体験談

【結納しない場合の注意点】失礼のない伝え方・食事会などの対応策

結婚を決めた二人が、まず最初に迎える「結納」。
最近では、結納をしないというカップルも増えています。

「自分たちと親の意見が違って、どうしようか決めかねている」
「相手の両親は、本当は結納をしてほしいみたい」

結納をしないにしても、失礼なく、両家が納得できる対応を取りたいですよね。

この記事では、「結納するorしない」のスムーズな決め方、しない場合の家族への伝え方や、結納をしない場合の注意点を解説!
不安を抱えるあなたの助けになる内容が盛り沢山です。
ぜひ、読んでみてくださいね。

結納
小山 絵実
監修 小山 絵実(コヤマ エミ)
経歴
準ミスインターナショナル日本代表(2004年度)
ミスアース日本代表(2005年度)
女性起業家大賞最優秀賞 受賞(2019年)
日本化粧品検定1級 保有

現在
株式会社ミスコンシャス 代表取締役社長(2012年~)
業界最大級のインターネット専門レンタルドレスショップ「おしゃれコンシャス」を運営しています。

ファッションモデルやアパレルバイヤーの経験もあり、おしゃれコンシャスでは主に商品の仕入れを担当。
TV、新聞をはじめとする100を超えるメディアに出演しています。
長年の経験と培った専門知識をもとに、信頼できるマナー・ファッション・美の情報をお届けします。

結納をしない人の割合は?

「結納しない」カップルは、約8割。
両家の考え方や地域性、本人たちの意思により、結納をするカップルももちろんいます。
「結納はしなくてもいいのか」
「結納しない場合は、どんなことに気を付ければいいのか」
順番に見ていきましょう!
 
「結納」とは
結婚するという口約束を、両家の間で成立させる儀礼のこと。
お互いの家族が親族となるにあたり、親交を深めるために古くから行われてきた伝統行事でもあります。
結納品や結納金の受け渡しが行われ、かかる時間は20分程度です。

結納についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!

結納をしないメリット&デメリット

悩む男女最近増えてきている「結納しない」という選択。
結納をしない場合、主にこのようなメリットとデメリットがあります。

結納をしないメリット

(1)金銭・時間の負担が少なくなる
結納をするためには多くの費用が必要。
準備する品物も多くあるので、準備にかかるお金と時間を省略できるのは、結納しないメリットの1つと言えます。
 
結納金の相場:100万円程度
結納品の相場:5万~20万円程度
負担するのは両親と、新郎新婦本人どちらの場合もあり、話し合って決めることが一般的です。

(2)堅苦しくない雰囲気で両家の親睦を深められる
結納は伝統的な儀礼であるため、形式にのっとって静粛に行われます。
両家顔合わせは、食事会のような和気あいあいとした雰囲気で行えるため、両家の親睦を深めやすくなります。

結納をしないデメリット

(1)一生に一度の儀礼を経験できない
結納を経験できるチャンスは、一生に一度のこの機会のみ。
伝統的な儀礼に参加することで、日本の文化を体験し、結婚を実感することができるはず。

(2)両家の考え方を理解する機会が減る
結納の形式は家や地域によって様々なため、じっくりと両家で相談することが必要。
結納の準備をすることは、互いの文化や考え方を理解することにもつながります。
両親にとっては、大切な子どもを送り出す先の家のことを、よく知っておきたい気持ちがあるはずです。
 
結納の費用や時間が心配なら【結納プラン】がおすすめ

時間やお金を理由に結納を迷っている方におすすめしたいのは、「結納プラン」。
結婚式場やホテルのなかには、結納プランを用意しているところがあります。
結納品の準備にかかる時間やお金の短縮が可能です。

(例)ホテルモントレグループ
結納・顔合わせプラン 7500円~

注意!結納「する」「しない」の決め方・伝え方

結納 決め方結納をするかしないかは、結婚する二人だけでなく、両親の意見も含めて決めることが一般的です。
決める場合には、順序を踏むとよいでしょう。
 
カップルで話し合う前に考えておこう!
  • 結納をしたいのか、したくないのか
  • なぜ結納をしたいのか、したくないのかの理由を考えてみる
  • 結納をしない場合は、顔合わせ食事会などを行うか

結納をするか決めるときの手順

結納をするか、それともしないか。
決めるときには、このようなステップで話し合っていくと、スムーズに進められますよ。

【4つのSTEP】
(1)結婚する本人がお互いの意見を伝えあう。
(2)それぞれの家族の意見を確認する。
(3)結婚する本人同士で、家族の意見を確認し合う。
(4)意見が異なる場合は、まずは結婚する本人たちが間に入って相談する。

NG【NG例】
「結納ってお金かかるし、面倒くさそうだから、やらなくていいよね」
このように、ひとりで決めて、結婚相手や親に発言してしまうのはNG。
相手は違う考えかもしれない……ということを念頭に置いて、一緒に考える気持ちで!

結納をしない場合の家族への伝え方

ミドル男女結婚するふたりで話し合い、「結納をしない」意向が一致したら、両親にはどう伝えるのが良いのでしょうか。
一番いいのは、家族に直接会って伝えること。
なかなか会えない場合は、電話を利用して伝えるとよいでしょう。
男性女性それぞれが両親に話した後、お互いの両親の意向も確認し合いましょう。
 
伝え方の例文
結納のことなんだけど、ふたりで話し合って「お金を結婚後の生活に回したいから、しない」という考えになりました。
ただ、結納の代わりに、両家顔合わせはしたいねと話しているよ。
お父さん(お母さん)はどうかな?

両親は相手や相手の家族の考えが気になっているはず。
いずれの結果でも報告があると、「きちんと話し合いができている」と安心するものです。

逆に、避けたいのはこんなこと。
  • 結納をどうするか両親に連絡をしない
  • 両親に話した後、本人同士が話し合わず、両親の意見が相手側に伝わらない
  • 本人たちの考えだけor親の考えだけor女性側(男性側)の家の考えだけで進めようとする

意見が分かれてしまった場合の対応策

「結納をする」「結納をしない」と、両家全員の意見が一致していたら問題ないはず。
両家で意見が分かれたり、両親と本人たちで意見が分かれると、困ってしまいますよね。
そんな時は、こんな方法をとってみるのも良いかもしれません。

・簡略化して結納を行う
(例)結納金や結納返しを無くす
(例)家ではなく、ホテルなどの会場で行う

・両家顔合わせに儀礼的なイベントを取り入れる
(例)婚約記念品を交換する
(例)結納金の受け渡しのみ行う

「一般的にはどうしているか」ということより、「両家が納得できるか」が大切。
お互いのメリットとデメリットを整理しながら調整しましょう!

結納をしないのは失礼にあたる!?

びっくり結納しないこと自体が、マナー違反になるということはありません。
結納をするかしないかは、現代ではそれぞれの家庭の考え方に基づいて判断されています。

また、結納をする「時間・お金」は、2人の結婚式や新生活に使って欲しいという考えの親御さんも増えてきているのが事実です。
結納をしなければ結婚ができないというきまりもありませんので、安心してくださいね♪

ただし、こんな場合は相手に「失礼」ととらえられることも。
注意が必要です。
 
  • 両家で話し合いが行われず、一方的に結納しないことを決めてしまった場合
    本人同士、親子、両家で、きちんと話し合ったうえで決定することが重要です。
     
  • 男性側から結納の断りを申し入れた場合
    儀礼を重んじる家庭では、失礼だとみなす場合があります。
    これは、本来男性側から結納金を贈る儀礼である結納を、男性側が断ることで、女性側が「軽く見られている」と感じるため。
    女性側の両親が結納を希望している場合は、特に注意しましょう。

「結納しなかった理由」先輩花嫁の体験談!

先輩花嫁の体験談結納をしない理由は、人それぞれあると思います。
では実際に、どんな理由で結納をしなかったのでしょうか。
今回は3人の方に「結納をしなかった理由」を聞いてみました。

結納しない理由1:両家が遠方だったから

遠方両家の距離が離れているため、どちらかの家が飛行機に乗って移動しないといけなかった。
移動の費用も考え、「結婚式で会いましょう」ということに。

もちろん、それぞれの家には挨拶に行きましたが、両家は結婚式で初めて顔を合わせたという流れになりました。
それでお互いにOKだったので、そういう意味では、同じ考え方の家族だったと思います。

結納しない理由2:結納の代わりに両家顔合わせを行ったから

結納の代わり時間とお金をかけて、結納をすることにメリットを感じなかった。
それは私も彼も同じ意見でした。
お互いの家族も結納にこだわりはなく、「結納しない」方向に。

その代わり、食事会は格式が高いお店で行い、その場で婚約指輪をもらいました。
本格的な結納はしなかったのですが、「婚約記念品の交換」という簡単な結納を兼ねたような食事会になりました。

結納しない理由3:兄弟など周りの人が結納をしなかったから

話し合い私の兄は「結納なし」、彼の姉は「結納あり」。
私たちは話し合いの結果、結納は「なし」でいいよね、という考えにまとまっていました。
しかし、彼の両親は娘さんが結納をしてもらったので、「自分達も結納した方がいいのでは」という考えを持っていたようです。
ただ、両家がやや遠方でもあるし、周りにも結納をしている人も少なかったので、結納をやる気持ちにはならず……。
「時間とお金を使ってもらわなくていいよ」と彼からご両親に伝えてもらいました。
彼の言葉に、彼の両親も納得。
その後、両家の食事会をして、結婚式という流れになりました。
 
ご両親が「特になにも言わない」という方は、苦労なく進められそうですよね。
ただ、3つめの場合のように、どちらかの家族が希望している場合も。
「なぜ行わないか」の理由を伝え、慎重に話し合うといいかもしれません。

結納しない場合【結納金】はどうする?

結納金結納金とは、男性側の家から女性側の家へ、お嫁にきてもらう準備のためのお金として渡されるものです。
結納金の相場は、100万円前後。

結納をしない場合は、結納金がなくても問題ありません。

一方で、結納金がないことに女性側が不満を抱くことも考えられます。
結納金が無い代わりに、結婚式費用・新生活費用として、男性側からお金を渡す場合もありますよ。
このようなお金は、「支度金」と呼ばれます。
支度金のお返しを希望する家もありますので、確認しておくとさらによいでしょう。

結納金を渡すのか、渡さないのか?
そのことに相手側は納得しているのか?
やはり、お金に関することなので、しっかりとご家族の方に確認しておきましょう。

結納しない場合にするといいこと

顔合わせ食事会結納をしない場合は、結納の代わりにこの2つを行うカップルが多いようです。
 
  • 両家顔合わせ食事会
  • 婚約記念品の交換

結納をする場合も、結納品や婚約記念品など、何か形に残るものを渡します。
婚約をしたことの形を残したい方は、婚約記念品を準備するのもおすすめです。
両家顔合わせのなかで、記念品交換のイベントを設けるカップルも多くいますよ。

記念に何か準備してみてはいかがでしょうか。
 
婚約記念の定番アイテム
  • 男性から女性へ
    婚約指輪、ネックレスなど

  • 女性から男性へ
    腕時計、スーツ など

これらの人気の理由はズバリ、常に身に着けることができる=身近に感じられるという点です。
ちょっと違った婚約記念を望んでいる方には「エンゲージメントフォト」もおすすめですよ。
 
エンゲージメントフォト
プロポーズを受けてから、結婚するまでに撮る写真のこと。
その魅力は、なんといっても、衣装もロケーションも自分達で決められる点。
エンゲージメントフォトプロポーズしてもらった場所だったり、初めてのデートの場所だったり。
とにかく自由なので、ペットや思い出のグッズとも一緒に撮影できます。
ふたりの写真はあっても、プロの方に撮ってもらうことはあまりないのではないでしょうか。
この機会にオリジナリティあふれる自分達の婚約記念を残してみるのもいいかもしれませんね。

○結納も両家顔合わせも、何も行わないのはあり?
→ふたりで決めて、ご家族の方も異議がなければ、ナシナシもありです。

一番は結婚する、ふたりが幸せに暮らせることです。
 
体験談
結婚よりも先に子供を授かったので、結納よりも入籍することが最優先に。
お互いの両親たちも、妊娠報告したら「いつ入籍するの?」と聞かれたくらい。
あとは、やっぱりお金もあまりなかったので、なるべく簡略したかったのが本音です。
両親が理解してくれたので、結納や顔合わせに関しては特に何もしませんでした。

最近は両家顔合わせ食事会が人気!

両家顔合わせ食事会結納をしない場合でも、両家の顔を合わせる機会を持ちたいと、顔合わせ食事会を行う方は多いです。

両家顔合わせのメリット

結納のように品物やお金を取り交わすことなく、会話を中心に家同士の交流ができること。
初対面はどうしても緊張してしまうので、食事やお酒を交わすことで、必然と和やかな空気になります。

両家顔合わせを行う場所

  • レストラン
  • 料亭
  • ホテル 
この3つが一般的です。
両家がより会話しやすい個室を選ぶのがおすすめ。
ホテルや結婚式場が「顔合わせ・食事会プラン」を用意している場合もあるので、そちらを利用してみるのもあり◎
また、レストランや料亭などは表立ってプランはなくても、対応しているお店は多いので、相談してみましょう。
 
両家顔合わせの体験談
私たちは、老舗の鰻屋さんで食事会をしました。
接待でも利用されるような、格式のあるお店です。
 
実際に利用したことのある人が身近にいたので、店内の雰囲気や食事も美味しいと聞いて決めました。
あとは、最近鰻が高値なので、せっかくの機会だからなかなか値が張って食べられないものを食べようという理由もあります。

また、予約する際に一度、お店に足を運んで両家の顔合わせの食事会である旨を伝え、打ち合わせもさせてもらいました。
 
打ち合わせの際はコースにするのか、どの料理を出すかまで決めたので、当日はとてもスムーズに食事ができました。

両家顔合わせについてもっと知りたい方はこちらの記事をチェック!

結納をするorしない
両家みんなが納得する決断がベスト

結納結婚に関する行事は、どうしても時間や費用という面を考えなければいけません。
どちらかに負担がかかりすぎてしまい、険悪になるくらいだったら、結納は「なし」でもいいかもしれません。
お互いの家族が関わってくるので、しっかり話し合って、全員が納得する決断をして下さいね。