当社代表 小山 絵実のインタビューを元に、レンタルドレスサービス「おしゃれコンシャス」を開設した経緯や、ワークシェアリング方式を取り入れた働き方などについて掲載されています。
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(掲載元:中部経済新聞)ミスコンシャス社長 小山絵実さん
顧客目線を大切に 洋服レンタルに新風
洋服のレンタルサービスを手掛けるミスコンシャス(本社蒲郡市)。2012年に設立し、現在はドレスなど3500着以上の洋服をそろえている。昨年には利用者が累計10万人の大台を超えた。社長の小山絵実(こやま・えみ、35)さんが大切にするのは、顧客目線のサービスだ。
小山さんはミスコンシャス設立以前、友人の結婚式に出席する機会が続いていた。式で着るドレスなどをそろえる出費がかさみ、せっかく購入しても数回しか着ないドレスもあった。この実体験から洋服レンタルの潜在的な可能性に気付き、地元の愛知県に戻り、ミスコンシャスを設立した。
まずは名古屋市内に店舗を構え、ドレス30着からサービスを開始した。その後、インターネットでのサービスに切り替え、本社も蒲郡市に移転。高級ブランドのドレスを中心にそろえ、幅広く需要を取り込んできた。
ドレスをそろえるだけでなく、顧客に役立つサービスも打ち出す。その一環が、冠婚葬祭の服装やマナーを紹介するサイト「IKINA(イキナ)」の運営だ。サイトに掲載する内容も社内で制作し、顧客からの個別相談にも丁寧に応じる仕組みを整えている。
さらに顧客には利用した感想をネットに書き込んでもらい、見込み客が洋服の着心地やサイズ感などを事前に把握できるようにしている。また、貸し出したドレスの返送時に段ボールを閉じるガムテープを同封するといった細かな気遣いも心掛けている。
小山さんは「洋服レンタルのサービスは、大手を含め競争が激しくなっている。顧客目線を大切に、友人にもお薦めしたくなるサービスを提供したい」と力を込める。
ワークシェアで子育て従業員を支援
小山さんは、サービス改善とともに、子育て中の女性でも働きやすい環境づくりに力を入れている。事業拡大に伴い従業員を増やす中で、子育て中の女性の採用にも力を入れてきたからだ。
小山さんは「子育て中の女性従業員を増やす中、従業員のお子さんが急に熱を出したり、運動会など学校行事の日程が変わる急用への対応が壁になった。従業員も気まずそうに休みをとっていたため、みんなが快適に働ける環境をつくりたかった」と振り返る。
そこで、一つの業務を2人以上で担当する仕組み「ワークシェアリング方式」を取り入れた。従業員1人が休んでも、支障なく業務を進められるようにして、従業員が休みやすくした。加えて従来は休みが少ない従業員に重要な仕事を任せるようにしていたが、従業員の能力に応じて仕事を割り振るようにした。
小山さんは「今後もすべての女性が輝ける場所をつくりたい」と力を込める。子育て中の女性でも働きやすい環境を作る挑戦は、これからも続く。