結果、10年前と比べて今はパンツスタイルが増え、ドレスカラーにおいては黒やネイビー以外を選ぶ人が多くなりました。これらは、20代女性の結婚式におけるドレス選びが多様化し、個々の好みや価値観に合わせた選択が広がっていることを示しています。
10年前の結婚式ドレスは自分が着たい服ではなく「結婚式のマナー違反にならないか」「会場で浮かないか」といったネガティブなポイントでも判断されていました。今も結婚式のマナー自体には変わりはありません。ただルールにとらわれない「自分らしさ」を大切にする傾向がこの調査結果から伺えます。
10年前ゼロのパンツスタイルが8%に
2014年には当社での取り扱いがゼロであり、市場でもほぼ見られなかったパンツドレスが、2024年には全体の8%を占めるまでに増加しました。
10年前には結婚式ではマナー違反と思われていたパンツスタイルが、10人に1人がパンツで参列するという大きな変化が見られています。これより従来の常識にとらわれず、個々の価値観に基づいて好きなスタイルを選べるようになったことが伺えます。
利用者の声
・初めてパンツドレスをレンタルしましたが、大人っぽく、動きやすくもあり、大満足しました。
・小さい子供を連れての参列だったので、動きやすさ重視でパンツスタイルのドレスを選びました。子供を追うのも気にせず動けて良かったです。
ドレスカラーの選択肢が広がる
2014年にはネイビー・パープル(31%)やブラック(19%)が主流でしたが、2024年にはブルー・グリーン(25%)やグレー(18%)などが人気を集めています。結婚式の定番カラーがこの10年で変わったことがわかります。10年前はネイビーや黒などの色に人気が集中しがちでしたが、現在では、ずば抜けて人気という色は無くなりました。これは結婚式ドレスカラーの選択肢が多様化していることを示しています。
利用者の声
・黒やネイビー以外で落ち着いた色を探していたのですが、きれいな色味で気に入りました。
・自前だと黒ばかりになってしまうので、色物をレンタルで楽しむことができました。
羽織ものを選ぶ人が少数派に
2014年は全体の68%が羽織ものをレンタルしていましたが、2024年は12%までに減少しました。これは、ノースリーブドレスに羽織ものを合わせるスタイルが主流だったものの、2024年は羽織ものがいらない「袖ありドレス」や「オーバーボレロ付きドレス」が人気となったことが背景にあります。
利用者の声
・袖ありだったので、羽織が不要なのが良かった。
スカート丈はより長く
2014年はひざ丈・ミニ丈が99%を占めていましたが、2024年はより丈の長いミディ丈やロング丈が全体の99%を占めるまでになりました。これはスカート丈のファッショントレンドが結婚式のドレス丈にも影響したものと考えられます。
ボレロにミニ丈ドレス、色はネイビーと、「定番」が支持された10年前と比較すると、今は心地の良いファッション、自分の好きな装いをデザインやカラーに反映させていることが分かりました。Z世代は、結婚式に参列する際にも、従来の固定観念に囚われない「自分たちの」お呼ばれファッションを楽しんでいるといえそうです。
【調査概要】
・調査期間:
2014年1月~2014年12月
2024年1月~2024年5月
・調査対象:おしゃれコンシャスを利用した20代女性
・対象者数:2017名(2014年)8835名(2024年)