それもそのはず、フレンチはフランスの宮廷料理として発達した献立の総称。
各国で外交儀礼時の正餐として採用されることが多いのも頷けますよね。
そんな料理の中でも格式の高さを感じるフレンチは「食べにいこう!」となると、「どんな服装がふさわしいのか?」「テーブルマナーは??」と、不安材料がちらほら浮かぶ食事でも…。
せっかく美味しい料理を食べにいくなら、服装やテーブルマナーも抑えておくと、より料理が楽しめますよ。
監修 小山 絵実(コヤマ エミ)
経歴
準ミスインターナショナル日本代表(2004年度)
ミスアース日本代表(2005年度)
女性起業家大賞最優秀賞 受賞(2019年)
日本化粧品検定1級 保有
現在
株式会社ミスコンシャス 代表取締役社長(2012年~)
業界最大級のインターネット専門レンタルドレスショップ「おしゃれコンシャス」を運営しています。
ファッションモデルやアパレルバイヤーの経験もあり、おしゃれコンシャスでは主に商品の仕入れを担当。
TV、新聞をはじめとする100を超えるメディアに出演しています。
長年の経験と培った専門知識をもとに、信頼できるマナー・ファッション・美の情報をお届けします。
CONTENTS
フレンチに行く時の
女性の服装ポイント
その1、お店の雰囲気に合った服装
フレンチに行く場合の、一番大事な服装ポイントはズバリ!!そのお店の雰囲気にあった服装をする。
例えば、煙がもくもくとした店内の焼き肉店なら、ドレスアップというよりは洗いやすい服装の方が場になじみますよね。
なので、フレンチの場合もおしゃれ感漂うお店内で食事するとなったら、おしゃれ感ある服装を選んで馴染みましょう。
お店と一体感ある服装は、より一層食事が美味しくなりますよ。
その2、ゆとりある服装
あともう一つ忘れてならない、フレンチならではの服装ポイントがあるんです。それは、お腹周りなどにゆとりある着心地良い服装にすること。
なぜなら、フレンチは「フルコース」と「一品料理(アラカルト)」の二つがあるけど、基本構成は前菜・メイン・デザートのコース料理。
フルコース料理の場合5品~食事ができます。
ということは、「食事の時間が長い」。
<料理の出る順番>
- オードブル
- スープ
- メイン(1・2品)
- デザート
- 飲み物
コースの場合だと1品食べ終わったころ合いに、次の1品がでてくるので、食べ終わるのに約2時間かかる場合もあるんです。
しかも、ゆっくり食事をとるので、デザートにたどり着くころにはお腹がいっぱい。
胃がもう一つ欲しいと思ってしまうほどの満腹感を感じちゃうはず。
そんなフレンチの特徴を踏まえて追加の服装ポイント!!
ウエストまわりにややゆとりあるワンピースがおすすめ。
だけど、どんなワンピースでもという訳でもありませんよ。
やっぱり大切なのは、お店の雰囲気にあった服装です♪
20・30代女性におすすめのフレンチ服装
フレンチに行く機会が増えてきて、服装もお店の雰囲気によって着飾りを楽しんじゃいましょう。ポイントは清楚感♪
40代~女性におすすめのフレンチ服装
フレンチに行く機会には、服装はこなれ感を出しちゃいましょう。ポイントは上品さ♪
華やかさある服装
フレンチでNGな服装
- お店の雰囲気に合わないカジュアルすぎる服装
- 袖元にフリフリデザイン(ソースなどがついてしまう恐れあり)
ドレスコードがある?ない?
有名フレンチ店での女性の服装
有名フレンチに行くとなると、気になるのがドレスコード。
ドレスコードとは『服装の規定』なので、提示されたドレスコードに適した服装マナーを求められます。
しかし、フレンチだからといって全店ドレスコードがあるというわけではありませんが、フレンチの巨匠と呼ばれるシェフや星を獲得しているお店は、ドレスコードが設けられている場合あり。
ドレスコードはホームページで予約画面に記載されている場合が多いですよ。
ドレスコードについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック。
【ドレスコードあり】の有名店
ミシュラン3つ星最高峰「ガストロノミー ジョエル・ロブション」の場合ドレスコード
男性の方にはジャケットのご着用をおすすめしております。
(7分丈などの短いパンツ、Tシャツ、ポロシャツ、スニーカー、サンダル等)軽装でのご入店はご遠慮頂いております。
男性のお客様は…と男性を基準にドレスコードが記載されていますが、「女性も同格の服装をご着用ください」という意味なのでご注意を。
いずれのお店も言葉のニュアンスは違うけど、「きっちりした正装とまではいかないけど、場に適したきちんと感ある服装で着てください」という意味合いですね。
いずれのお店も言葉のニュアンスは違うけど、「きっちりした正装とまではいかないけど、場に適したきちんと感ある服装で着てください」という意味合いですね。
“ドレスコードあり”フレンチでの
女性の服装
女性の場合のきちんと感ある服装といえば、スーツやワンピース。ドレスコードが設けられているお店は、雰囲気もサービスもそれなりのおもてなしを受けることになるし、周りのお客様にも配慮したいので、その場にふさわしい高級感ある服装を選ぶのがおすすめ。
【ドレスコードなし】の有名店
名古屋マリオットアソシアホテル52F「ミクニナゴヤ」の場合ドレスコード
ディナータイムのみ、男性の方はジャケットの着用をお願いいたします。
ここは、ランチのみはドレスコードがないお店。
ドレスコードがないとはいえ、お店は名古屋を代表するホテル内にあるので店内に合わせて品格ある服装を選ぶことがおすすめ。
“ドレスコードなし”フレンチでの
女性の服装
ランチorディナー?
フレンチを食べる時間で服装チェンジ
フレンチは料理の値段も雰囲気も、ランチとディナーとでは変わってきます。
お値段
ランチの相場:3000円~
ディナーの相場:5000円~
ランチの相場:3000円~
ディナーの相場:5000円~
ランチの方が予算的にお得感を感じちゃいますよね。
しかも、平日のランチなら予約が比較的とりやすいという嬉しいメリット付き♪
そうそう予約といえば…。
フレンチに行く場合は予約を忘れずに。
一般的に予約は二カ月前から開始しているお店が多いですよ。
また、小さいお子様が同伴できないお店もあるので、予約する際には確認してくださいね。
雰囲気
ランチ:日の光が差し込み、自然な明るさを取り込んでいる。
ディナー:ライトやキャンドルといった、幻想的な雰囲気を演出している。
ランチ:日の光が差し込み、自然な明るさを取り込んでいる。
ディナー:ライトやキャンドルといった、幻想的な雰囲気を演出している。
なので、ランチorディナー選んだ時間帯によって服装のテイストもチェンジしちゃいましょう♪
フレンチ・ランチの女性の服装
フレンチ・ディナーの女性の服装
夜のライトやキャンドル映えを計算して、カラーを選んでみるのもおすすめ。地方にも展開している有名フレンチ店
女性におすすめの服装は?
フレンチ有名店で食事がしたい!!
でも、都内に行けないと食べられないのかな?
いえいえ、実は全国に展開してくれているフレンチがあるんです。
身近な場所で味わえるのは嬉しいですよね。
ポール・ボキューズ
ひらまつグループが全国展開しているフレンチ。
都内以外に札幌・金沢・名古屋・大阪・京都・奈良・福岡に店舗を構えています。コンセプトはシェフや支配人、ソムリエの「個」を表現し、個店毎の個性(料理、サービス、店舗空間)を確立することで、それぞれ独自のアイデンティティーを持ったレストラン運営を行うこと。
お店によって個性があるので、全国のお店を制覇してみたくなりますよね。
そんなひらまつグループが展開するフレンチの名店におすすめの服装はこちら。
服装ポイント:個性をちらりと魅せて着飾ろう
俺のフレンチ
俺の株式会社が展開するシリーズの一つ。
都内以外に横浜・梅田・博多・松山や海外にも店舗を構えています。こちらはフレンチ以外にもイタリアンなども展開しているのも魅力的♪
コンセプトはミシュランの星つきの高級店で活躍してきた料理人が腕をふるい、最高級の食材を低価格で提供すること。
なんと価格は高級店の1/3の価格で提供しています♪
ディナーの平均予算が5千円以下!
メインが1皿1000円台でメニューが豊富なのは、なんとも嬉しい限り。
行列覚悟で食べたくなりますよね。
そんな魅力あふれるフ俺のフレンチにおすすめの服装がこちら。
服装ポイント:新フレンチは旬感あるデザインで
着席姿も重要
ネックレスで服装にワンアクセント♪
フレンチは店内を一歩入れば、レディーファーストの世界。
ギャルソンやウエイターが案内してくれるので、席に着いたら左側から着席しましょう。
ウエイターが引いてくれた椅子が、ひざの後ろに触れたら静かに腰を下ろしてくださいね。
背筋を伸ばし、両足を揃える正しい姿勢で席に座れば視界に入るのは…。
相手もアナタも着席姿(上半身のみ)。
なので、着席姿も計算してネックレスをプラスしたコーディネートをしちゃいましょう。
ショートサイズ
ロングサイズ
知っているとよりフレンチが楽しめる
テーブルマナー
ナプキンの作法
・料理が出てくるタイミングで、ナプキンを膝の上にひろげましょう。・やむを得ず中座するときは、軽くたたみ椅子の上か椅子の背に置きましょう。
・帰るときはテーブルの上へ置きましょう。
カトラリーの作法
・外側から使用しましょう。・食事の途中でナイフやフォークをいったん置く場合は、皿の上に「ハ」の字型に置きましょう。
・料理を食べ終えたら、皿の上にナイフとフォークを揃えて置きましょう。
マナー違反
・ナプキンを使わず、自分のハンカチを使う。・食事中に中座する(なるべく控えましょう)
・フィンガーボールで手をごしごし洗ったり、両手を入れる。
・カトラリーを落としてしまったとき自分で拾う。(ギャルソン・ウエイターさんを呼びましょう)
・食事のシーンで音をたてたり、大声を出す。
・グラスを持ったまま食べる。
・(ギャルソンやウエイターさんに)ワインを注いでもらう時にグラスを持ち上げる。
以上、ついついやりがちですが、フレンチの世界ではマナー違反となるため、お気を付けてくださいね。
フランス料理のマナーを最低限知っておけば安心♪
テーブルマナーは細かい点を含めると、もっとたくさんありますが今日はこの辺に。マナーに関しては全てを知っておくのは大変ですが、多少でも知識があると安心ですよね。
特にマナー違反を知っているのと知らないのでは大違い、なのでフレンチに行く時の参考にしていただけると嬉しいです。
フレンチの服装について書いていきましたが、最後に一つだけ。
「フレンチ」とは日本で呼ぶ名称。
もし、英語で「フレンチ食べたい」と言いたかったら、「I want to eat French cuisine」(French cuisineフレンチ クィーズィーン)と言ってくださいね。
間違えて、「 I want to eat French」だと、「French」はフランス人やフランス語といった意味なので、
「私はフランス人を食べたい」っていう意味になっちゃいますからね。
気をつけてくださいね~。
あなたらしいフレンチの服装を着飾って、素敵な時間を過ごせますように。