普段から、新郎や新婦との親しい関係があってからこそ頼まれたのだと思うので、期待以上に素敵な写真をプレゼントして喜ばせちゃいましょう!
そこで、写真撮影マナーや新郎新婦に喜ばれるシャッターチャンスなど、写真撮影をまかされたあなたに撮影テクニックを伝授します。
合わせて写真撮影に相応しい結婚式の服装もお届けします。


監修 小山 絵実(コヤマ エミ)
経歴
準ミスインターナショナル日本代表(2004年度)
ミスアース日本代表(2005年度)
女性起業家大賞最優秀賞 受賞(2019年)
日本化粧品検定1級 保有
現在
株式会社ミスコンシャス 代表取締役社長(2012年~)
業界最大級のインターネット専門レンタルドレスショップ「おしゃれコンシャス」を運営しています。
ファッションモデルやアパレルバイヤーの経験もあり、おしゃれコンシャスでは主に商品の仕入れを担当。
TV、新聞をはじめとする100を超えるメディアに出演しています。
長年の経験と培った専門知識をもとに、信頼できるマナー・ファッション・美の情報をお届けします。
CONTENTS
結婚式での写真撮影のマナーをチェック
まず、結婚式や披露宴の雰囲気を壊さないようにするのが、写真係として大切なマナーです。専属のカメラマンがいる場合もあるので、そこら辺の配慮も必要です。
ほとんどの人が所有しているスマートフォンは、シャッター音が大きく挙式中の雰囲気を壊してしまう可能性が高いので、撮影を任された場合は一眼レフやデジカメの方がいいですね。
タブーな行動とは・・・
×バージンロードに入り込んでの撮影↓
◎神聖な場所ですので絶対に入ってはいけません。
邪魔にならないところで撮影しましょう。
×挙式中のおごそかな雰囲気の中、バタバタと動き回る
↓
◎ゆっくり静かに動くよう心掛けましょう。
挙式中の撮影は承諾を得ている人でないとNGな場合もあるので、必ずスタッフや新郎新婦に確認を。
自席でできる範囲でとのことでしたら、バージンロードに近い席の方が撮影しやすくおすすめです。
自席でできる範囲でとのことでしたら、バージンロードに近い席の方が撮影しやすくおすすめです。
×撮影に夢中になり、他のゲストの前で視界をさえぎっての撮影
↓
◎姿勢を低くしたり、後ろを気にするなど周囲に配慮しましょう。
などなど、他のゲストの不快になる行動は結婚式全体の雰囲気を悪くしてしまうので、マナーを守って撮影しましょう。
撮影機材どんなのがいいの?
一般的には、一眼レフやデジカメが考えられます。でも、簡単に撮影するのであればスマホもありますよね。
そこで、それぞれの大きな特徴をまとめました。
一眼レフ
ピント調節など難しいと思っている方もいるかと思いますが、最近の一眼レフは自動でピントや感度調節もしてくれるので、簡単で綺麗に撮影できます。ズームしても被写体が美しく◎。
背景ぼかしなど手の込んだ技ができるのも、一眼レフならではの楽しみです。
シャッタースピードが抜群にいいので、一瞬一瞬の表情など取りこぼさないのがいちばんの決め手。
ただ、やっぱり大きいので男性は首からかけていてもいいですが、女性はバッグに入れて移動したいですね。
デジカメ
一眼レフと、スマホの中間的な機能性。手軽さとズーム力や感度調節など上手くできる物が多くあります。
デジカメでも高画質なものなら、キレイに撮影できます。
もし購入を検討している場合は、画素数に大差がなければセンサーサイズが大きいほうが有利ですので、そこもチェックしてみてください。
スマホ
手軽で、わざわざ準備しなくてもいいのが嬉しいポイント。綺麗に撮影できるアプリも続々開発されているので、光の入り具合や料理が綺麗に撮影できたりしますよ。
ただ、シャッター音が大きいので挙式中は雰囲気を壊してしまう可能性も・・・。
披露宴中であれば問題ないでしょう。
撮影テクニック&ポイントをマスターしよう!
とにかく一瞬一瞬が華やかなシーンでいっぱいです。いい表情や、ココ!!っといったポイントを逃さない為にも、撮影テクニックやどんなシーンを撮影するといいのかなどのイメージをまとめました。

撮影テクニック編
様々な角度から撮影する
表情が分かるように前からの撮影はもちろん、後ろ姿もあると喜ばれます。特に披露宴の入場シーンはバックショットがおすすめです。

カメラ目線ではありませんが、その違った一面がいいですね。

粛々と執り行われている雰囲気が伝わります。
連写モードでとにかくたくさん撮影しましょう!
プロではないので、沢山撮影しておくと安心です。結婚式では一生に一回のシーンが盛りだくさんなので、瞬間を逃さない為にも連写モードがおすすめです!!
予備のカメラで別の人にも撮影を手伝ってもらう
もし、頼める人がいるのであれば自席で可能な限り撮影をしてもらいましょう。もしもカメラの不調などあっても、予備のカメラがあれば撮影は続行できますし安心です。
撮影を頼める人がいなくても、予備のカメラは準備したいですね。
感度設定に注意

特にキャンドルサービスなど会場全体が暗くなる場面では、キレイに撮影できるよう感度設定が必要です。
最後にテクニックではありませんが、バッテリーやメモリーなどのチェックも忘れずにしましょう!!

撮影ポイント編
まずは、どんな感じの写真が欲しいのか新郎新婦に確認しておくのがマストです!!雰囲気がつかめないと、撮影する方もどのシーンの写真が欲しいのかわからず難しいですよね。
式場や披露宴会場全体を外からや中から撮影しましょう
意外と忘れがちな会場の写真。天候や季節感が分かる空や木や花など一緒にフレームインさせると、思い出や空気感が伝わる一枚になります。

新郎新婦が準備したであろう、小物やウェルカムボード
ふたりの想いや工夫して作った物は、後で写真を見返すといい思い出になります。式が始まる前の時間がシャッターチャンス!
終わりの方に撮影しようとしても、片付けられていたり、移動している可能性もあるので要注意です。

似顔絵や趣味の物、キャラクターのぬいぐるみなど様々です。
新郎新婦は当日ゆっくりと見ている時間がないので、会場に置かれたアイテムは撮影しておきましょう。
新郎新婦やゲストだけでなくスタッフも
スタッフが料理を盛り付けているシーンや、料理を運ばれてきた時のゲストの表情なども抑えるといいですね。
食事やケーキ

新郎新婦は事前の打ち合わせで見ているものの、当日はバタバタしていたり緊張して食事をしている時間がなかなかないものです。
綺麗に盛り付けられた料理も、新郎新婦が悩んで決めたもののひとつですから、思い出の1ページになりますよね。

新郎新婦に写真があったら喜ばれる場面集
結婚式を挙げた新郎や新婦にどんなシーンの写真がもらって嬉しかったか聞いてみました!!参考にしてもらい、撮影イメージを沸かせてくださいね。
指輪の交換や誓いのキス


ここは、絶対撮影チャンスです!
乾杯の瞬間

フラワーシャワーやバルーンリリースなど
挙式が終わって、幸せなふたりの自然な表情が見られます。

その為には、下からのアングルがおすすめです!
余興
笑いあり泣きありのシーンがいっぱいです。どこでどんなことをするのか事前にリサーチして、ベストポジションで撮影を。

家族への手紙
やっぱり一番感動するシーンです。くしゃくしゃになって泣いた顔もいい思い出に。


素敵ですね。
雰囲気を壊さないように低い姿勢で撮影を!
ケーキカット

ファーストバイト

ドレス姿の後姿

後姿は裾が長かったり、編み上げになっていたりと美しく綺麗な写真になります。
バージンロード

そんな意味深いシーンの淋しそうな父親の表情や、父から新郎へ渡される新婦などバージンロードではいろいろな想いが入り混じります。
そんなシーンをうまく撮影できると素晴らしいですね。
ブーケ

挙式のブーケと披露宴のブーケが違うこともあるので、欠かさず撮影しましょう!
リングピロー

手作りする人が多いので写真に収めたいところ。
綺麗な指輪が並んで、これから永遠を誓うふたりを後押ししますね。
メイク中の様子

事前に確認してみてください。
5分程度あれば、メイク直しやヘアセットなどプロに綺麗にしてもらっている特別な時間が撮影できますよ。
結婚の撮影係を任された当日の流れをご紹介
当日の流れを参考に、ばたばたしないように事前に準備できることは準備しましょう。特に機材のチェックは、前日に念入りに!!
予備のカメラのバッテリーやメモリーも要チェックです。
1.結婚式の1時間前には遅くても会場入りするようにしましょう
(メイクや支度の写真がほしい場合はもう少し早い時間に会場入りを)
2.新郎新婦や親族にお祝いのごあいさつを
3.結婚式の中心となっている責任スタッフにごあいさつと、進行や会場の案内をしていただきましょう!
(入退場する出入り口はシャッターチャンスなので、念入りに確認を。
ドレスチェンジ後の入り方やガーデン等利用があるかもチェック。
挙式中の撮影許可もとりましょう。)
4.機材のチェック
5.会場の下見
6.いよいよ撮影スタート
会場や小物撮影
受付風景や待合ルームでの友人の雰囲気撮影
挙式の撮影
披露宴の撮影
新郎新婦お見送りの撮影
結婚式の撮影係にピッタリな服装をピックアップ
撮影するのには、やっぱり動きやすいのがいちばん。でも結婚式なので地味になりすぎず、華やかでフォーマルな服装や、結婚式の服装マナーは守りたいですよね。
そこで、撮影係にぴったりな服装をご紹介します。
結婚式服装の一般的なマナー
・ドレスカラーで白はNGです。白は花嫁さんの特権カラーですので、全身白っぽい装いになりそうな時は、羽織物で調節しましょう!
・肌の過度な露出は避けましょう。
スカート丈が短すぎるワンピースは、結婚式向きではありません。
挙式中は特に肩だしもNGです。
撮影係の場合
その他に詳しい結婚式服装マナーは こちら を!!
やっぱり結婚式には女性らしく!
スカート派のあなた
清楚で華やかさも感じるスカートは女性だけが楽しめる服装。撮影する際に座ったりする回数が多いので、長めの丈やストレッチ性があるものがおすすめです。
女性らしさを思う存分楽しんで、可憐な行動で撮影を楽しみましょう!
トレンド感もあり動き易さ満点!
パンツ派のあなた
ぱたぱたと動き回るので、やっぱりパンツスタイルが撮影係には最適です。最近はパンツスタイルで結婚式参列されるゲストさんも多いですし。
スカートの裾を踏んでしまう心配もないので、おっちょこちょいさんは特にパンツスタイルがおすすめです!
結婚式の写真をプレゼントしよう
頑張って撮影した写真の枚数は、計り知れない程の量になるかと思います。それを、すべて渡してももらった方は・・・。
あなた自身がいいと思った写真をピックアップして渡す方が親切ですよね。
その渡し方もさまざまですが、一般的にはDVDに焼いて一枚にして渡すのがスマートです。
最近のヒットアイテムは、写真本にして渡す方法!

結婚式は新郎新婦にとって人生で特別な時間です。
一瞬一瞬を逃さないようにでも、食事やお酒も楽しんで幸せいっぱいの写真をたくさん撮影してくださいね。