だからこそ服装選びにお困りではないですか?
親族は他のゲストよりも「フォーマル感」を意識した装いが求められています。
でも、「フォーマル感」のある「親族としてふさわしい服装」って何だろう?
この記事では、そんなお困りのあなたへ向けて、親族として結婚式に参列する女性の服装を分かりやすく解説。
年代(20代、30代、40代、50代、60代)ごとに服装選びのポイントを押さえながら、おすすめのドレスをご紹介します。
監修 小山 絵実(コヤマ エミ)
経歴
準ミスインターナショナル日本代表(2004年度)
ミスアース日本代表(2005年度)
女性起業家大賞最優秀賞 受賞(2019年)
日本化粧品検定1級 保有
現在
株式会社ミスコンシャス 代表取締役社長(2012年~)
業界最大級のインターネット専門レンタルドレスショップ「おしゃれコンシャス」を運営しています。
ファッションモデルやアパレルバイヤーの経験もあり、おしゃれコンシャスでは主に商品の仕入れを担当。
TV、新聞をはじめとする100を超えるメディアに出演しています。
長年の経験と培った専門知識をもとに、信頼できるマナー・ファッション・美の情報をお届けします。
CONTENTS
【女性向け】親族の結婚式服装のポイント
まずは親族として結婚式に参列する際の基本となる、【3つのポイント】をおさえましょう。(1)フォーマル感を意識したデザイン&色
親族は、ゲストをもてなす立場。
華やかさよりもフォーマル感を意識した、上品な服装が適しています。
【OKパターン】
- ブラックやネイビーなど落ち着いた色
会場や挙式の雰囲気によってはモスグリーンやベージュなどの少しお色味があるドレスも素敵です。 - シフォンやジョーゼットなどの素材
落ち着いた雰囲気の中に高級感のあるものが理想です。
【NGパターン】
- カジュアルな印象が強いプリント柄
- 太ももが出るようなミニ丈や、胸元が大きく開いたデザイン
- 光沢の強すぎるシルクやスパンコール装飾などを多く施したドレスは、親族参列には不向き
(2)程よい華やかさをプラスする
親族だからといって地味になりすぎるのは、お祝いの席にふさわしくありません。全身黒色の暗いコーディネートなどはNGです。
パールのネックレスや、明るいカラーの小物(羽織り物・靴・バッグ)を取り入れて、明るい雰囲気を演出しましょう。
(3)立場にあった服装マナーを意識する
親族の結婚式に参列するときに重要なのは、自分の立場です。新郎新婦との関係性にふさわしい服装の格があるので、チェックしておきましょう。
母親
【正礼装】が最も一般的で、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスがこれにあたります。露出の少ないロング丈のドレスと捉えておけばOKです。
叔母/伯母
新郎新婦の両親よりも格下の服装が好ましいとされています。両親が【正礼装】の場合は、【準礼装】を選びましょう。
一般的なパーティードレスやフォーマルスーツ、セットアップが適しています。
姉妹・いとこ
フォーマル感を意識して、落ち着いたカラー&露出のない服装を選びましょう。そこさえ意識すれば、ご友人の結婚式での服装と同様でOKです。
親族の立場にふさわしい服装マナーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【20代向け】結婚式での親族服装
兄弟姉妹やいとこの親族として結婚式にお呼ばれすることの多い20代。きちんと感を意識しつつも華やかさが求められるのがこの年代。
ノースリーブのドレスならボレロやショールを合わせてソフトにフォーマル感を出していきましょう。
POINT
- ピンク、ブルー、ベージュなど華やかさのあるカラードレスを選ぶ
- 派手すぎない清楚な印象を意識してコーデ
- 羽織はジャケットではなくボレロやショールでもOK
20代の服装コーデをもっと知りたい方はこちら
【30代向け】結婚式での親族服装
兄弟・姉妹の結婚式や、義理の兄弟・姉妹の結婚式が増えるのが30代。20代の親族よりワンランク上の、落ち着きと品を感じさせるドレスがおすすめです。
人気ブランドのドレスを選べば、大人らしい品格もおしゃれ感も両立できます。
POINT
- ネイビー、ブラックのドレスが定番
- 明るいカラーを取り入れるなら、くすんだ色合いのグリーン・ピンク・ブルー・グレーなどがおすすめ
- 露出は控え、ノースリーブには羽織り物をON
- アクセサリーや小物でエレガントな華やかさをプラス
親族側でパンツドレスってOK?
パンツスタイルよりもスカートの方が格上とされているので、親族として出席する場合は、ドレスやワンピースでの参列が無難。
ただ、カジュアルな雰囲気の結婚式の場合はパンツドレスOKの場合も。
子供連れで出席するためパンツドレスの方が動きやすい……という場面もあると思うので、他の親族に相談してみましょう。
パッと見ロングドレスに見えるようなワイドパンツタイプもオススメですよ♪
パンツスタイルよりもスカートの方が格上とされているので、親族として出席する場合は、ドレスやワンピースでの参列が無難。
ただ、カジュアルな雰囲気の結婚式の場合はパンツドレスOKの場合も。
子供連れで出席するためパンツドレスの方が動きやすい……という場面もあると思うので、他の親族に相談してみましょう。
パッと見ロングドレスに見えるようなワイドパンツタイプもオススメですよ♪
30代の服装コーデをもっと知りたい方はこちら
【40代向け】結婚式での親族服装
落ち着いた大人としての立場とともに、体型の変化を顕著に感じてくるのがこの頃。体のラインを拾い過ぎない上品なシルエットのドレスと高級感のある素材選びが重要です。
POINT
- 黒、ネイビー、ベージュ、グリーン、グレーカラーが人気
- 体型をカバーして、上品にみせるデザイン
- レースやシフォンなど柔らかく華やかな素材
40代の服装コーデをもっと知りたい方はこちら
【50代向け】結婚式での親族服装
母親や叔母(伯母)といった大人の落ち着きと品格が求められる立場が多くなる50代。上品な雰囲気だけでなく、着ているドレスにも高級感や上質感が求められてきます。
POINT
- 黒、ネイビー、ベージュ、グレー、ゴールドカラーが人気
- 露出が少ない【膝下丈】【袖あり】のデザイン
- 光沢感のあるものやシフォンなどシックで上質感のある素材を選ぶ
50代の服装コーデをもっと知りたい方はこちら
【60代向け】結婚式での親族服装
甥や姪の結婚式が多いのが60代。全体的にフォーマル感漂う装いを意識しながら長時間座ったままの披露宴でも疲れないドレス選びがポイントです。
POINT
- ブラック、ネイビー、ダークブルー、ダークグリーンなどの深みのある上品なカラー
- ストレッチ素材、ウエストゴムなど伸びが良く着用しやすいドレス
- パールのネックレスを添えて顔周りを明るく
60代の服装コーデをもっと知りたい方はこちら
親族の結婚式コーデ
親族の結婚式での小物選びに特別なきまりはないため、一般的な結婚式のマナーさえおさえればOKです。親族の立場ではネイビーやブラックなど暗いカラーのドレスを選ぶことが多いため、ベージュやアイボリーなどの明るいカラーの小物もおすすめですよ。
靴
靴の色に特に決まりはありませんが、ブラックやベージュ系は、親族も安心して着用できる定番カラーです。妊娠中の方や子連れの方以外は、5センチ前後の細ヒールが好ましいでしょう。
脚のラインを美しく演出し、ドレスアップも格段綺麗に仕上がります。
NG例
- つま先やかかとが出るサンダル
- カジュアルなスニーカーやブーツ
- アニマル柄など殺生をイメージさせるもの
アクセサリー
控えめなカラーが一般的な親族のドレスには、アクセサリーで華やかさをプラスしましょう。やはりここは王道のパールが最適です。
パール風ビーズや、トレンドのコットンパールでもOKですよ。
ピアスやブレスレットも、飾り過ぎない程度のものにしましょう。
NG例
- 花嫁より豪華なもの、生花を使ったもの
- カジュアルな印象の麻やウッドモチーフのもの
- ファーやフェザー、アニマル柄など動物をイメージさせるもの
バッグ
上品な小ぶりのパーティーバッグを選びましょう。親族の控えめな装いには、バッグが大切なアクセントになりますよ。
NG例
- ビニール素材やニット素材などカジュアルな素材
- 毛皮など動物の殺生をイメージさせる素材(牛革や合皮素材のバッグはOK)
- 派手なブランドロゴ入りのデザイン
羽織もの
近年の結婚式参列、特に披露宴では羽織ものを着用しない方が多く、マナーも緩和されつつありますが、親族参列の場合はきちんとした装いがマスト。ノースリーブのドレスには、必ず羽織ものをあわせましょう。
NG例
- 毛皮や革素材のもの
- デニムやニットなどカジュアルな素材のもの
「時計」に注意!
アクセサリーの中でも注意したいのが「時計」です。
お祝いの席で時間を気にするのは、新郎新婦から見ると気持ち良くないもの。
最近では時計本来の役割より、ファッションアイテムのひとつとして付けている人も多いようですが、結婚式参列の場ではできるだけはずしておきましょう!
アクセサリーの中でも注意したいのが「時計」です。
お祝いの席で時間を気にするのは、新郎新婦から見ると気持ち良くないもの。
最近では時計本来の役割より、ファッションアイテムのひとつとして付けている人も多いようですが、結婚式参列の場ではできるだけはずしておきましょう!
親族の結婚式マナーQ&A
親族として参列する結婚式は、友人として参加する機会に比べて決して多くありません。だからこそゲストとして参加する時とのマナーの違いが気になりますよね。
ここではそんな親族として参列する際のマナーの疑問をQ&A方式でお答えします。
Q.着物で出席する場合は?
A.立場によってふさわしい和装の種類が決まります。
自分の立場に当てはめて確認してみましょう。
【母親】
黒留袖が基本です。
【叔母(伯母)】
色留袖が基本です。
黒留袖を選ぶ際は、新郎新婦の母親より格下になるよう、目立たない柄を選びましょう。
【姉妹・いとこ】
振袖もしくは色留袖が基本です。
色留袖は既婚女性のみしか着ないとされてきましたが、最近では未婚の女性にも多く着られています。
訪問着は親族としては格が低くなるため、避けるのが無難です。
【祖母】
黒留袖や色留袖が基本です。
Q.コサージュは必要?
A.コサージュはなくても全く問題ありません。もう少しコーデに華やかさが欲しいな……という時にコサージュを着用すると華やぎがプラスされるのでおすすめです。
結婚式に不向きなコサージュ
・黒色、白色
・生花のコサージュ
・派手すぎるデザイン
・黒色、白色
・生花のコサージュ
・派手すぎるデザイン
Q.10代の学生は制服で参列しても大丈夫?
A.学生の制服は正装に当たるので、制服で結婚式に参列してOKです。しかしお祝いの場である結婚式には華やかな装いが喜ばれます。
20代のコーディネートを参考にして、清楚に着飾ったドレスで参列するのもアリですよ♪
Q.慶弔用のフォーマルスーツでも大丈夫?
A.冠婚葬祭で使用できる「礼服」と呼ばれるフォーマルスーツならOKです。年配の方は特に、結婚式で着用することがあるのではないでしょうか。
しかしコーディネートには一段と気を使う必要があります。
喪服を感じさせるような黒一色などの重たい印象は避け、コサージュや羽織もの、ネックレスやヘアスタイルなどで華やかさを取り入れて!
Q.親族として出席する時にふさわしい髪型って?
A.フォーマルな服装に合わせて、髪型もアップスタイルやハーフアップにするのがgood♪親族として大切なのはきちんと感。
ダウンスタイルはお辞儀をした時に邪魔になってだらしなく見えるので×なので気を付けましょう。
親族の結婚式にふさわしい服装選び
親族の結婚式に参列する服装は、【立場にふさわしい格】&【控えめデザイン】を意識して選ぶことが重要です。どんな厳粛な会場であっても、新郎新婦はきっと笑顔溢れる華やかな一日を望んでいることでしょう。
そんな特別な時間を彩る素敵な一着が見つかるといいですね!